朝会がはじまるまでのこと

1日のことをすこしずつ詳細にかいてみる。

 

その前に前提になる開発のことをすこしかいておく。いまの開発では複数のバージョン、複数の構成(エディション)を扱っている。だいたい3バージョン以上が並行開発されている。スケジュール、開発されるアイテム、重要度を加味しながら全員で行う回帰試験マシンを用意している。また、テストを主にする人たち向けの試験マシンも用意している。朝会が始まるまでにこの回帰試験マシンの準備をしているのでその話を書いてみる。

 

いま、ビルドできるマシンは3台。なので、3バージョンを開発の状況を見ながらナイトリービルドしている。(だいたい6時間ぐらいで終わる。だいぶはやくなった。)
試験できるマシンは10台ぐらい。だいたい毎日、1〜2人で行っている。

 

手順としては、会社にきたらまずはビルドマシンのコンパイルログを見る。問題なければ、各試験マシンの電源を入れ、それぞれのマシンからお手製の自動スクリプトでビルドマシンからダウンロード、ファイルの展開を行う。この辺の作業は基本的には誰でもできる。ただ、定時に来れる普通の人じゃないと朝会に間に合わないし、よく休んじゃう病弱な人だと向かない。さらにコンパイルエラーになると、だれでもできる訳ではなく、だれがどんなストーリーをやったかとか、どういうシステム構成かとか、いろんなアンテナや情報を持っていないと、問題の原因を探すのはとても大変。ということで、できる人たちだけでやっている。ファイルを展開をしている最中に今日の回帰試験シナリオを選ぶ。これもだいたい適当だけど、その週に行なっているストーリーに関連するもの。最近、触れていないもの、テストがあまり進んでいないものなどを適宜入れ替えながら設定している。

 

ファイルの展開が終わると、製品のエディション設定を行う。同じバージョンでも複数のエディションがあり、それぞれできる機能や動作が違うので状況に合わせて切り替えたりする。この辺は毎日やっていても、よく間違えるのでモニターに付箋紙などでどういうエディションのどのバージョンなどを貼っている。そうそう、忍者式テストが始まった頃(18年ぐらい前?)テストするマシンは2台ぐらいだったらしい。それを考えると結構大変なことしているなあっと思う。いまのやり方も徐々に調整されてこのカタチになっているが、構築まで45分から60分はさほど変わっていないのもすごいなぁっと思う。

 

会社にきたら、毎日すぐにこういう仕事なのでメールみて、ぼーっとしているとかはるか遠い昔のことのよう。