東京オトナ大学で川口教授の話をきいた
たまたま無料のセミナーに申し込めたので行って来ました。
箇条書きだけど、面白かったので文章に残しておく。
Jasst'11も行けばよかったなぁ。
話し方
- 途中に俳句をまぜる、古風な手法?
- 神頼みの話がネタっぽくて、いいリズムになってた
プロジェクトは成功か
- サンプルリターンは本当は鉱石の採取
- でも、微粒子だった。黄砂ぐらい。
- 微妙な感情
報道
- 3/10に学会?で成果を発表した。
- 2,3ヶ月後にメディア向けに発表がある様子。楽しみにとのこと。
惑星のタイプ
- 地球は流動体。
- 分化してできたもの。
- 表面にあるのは分化して比重の一番かるいものが一番上へ
- 内部を掘り続けるのは大変。
- 惑星には分化していないものがある。
- レアメタルもたくさん。
イトカワは石の惑星の惑星。
- 分化していない。
- 地球の内部のことがわかる
今回のプロジェクトと周辺技術
- 普段使われている多くの技術とリンクしている。
- 太陽光エネルギー
- 木星付近は25分の1 変換効率のいいものが必要
- データ圧縮技術
分析
- SPring-8
- 採取できた微粒子のほとんどはそのまま。分析能力が上がるまで保存
プロジェクトは1985年から
このプロジェクトが独自性があり、うまく行ったのには素地がある。
- 周辺には変人?がいた?
- 見えるものはすべて過去のものである。
- これまでは練習問題。
- "こうすればできる"
- 問題に大しての取り組み方が違う
- 60点でいいが、100パーセントの60点。
- 学生にはつたなくてもいいから自分の力でやりとげるように勧めている
実機は1台。大事に使う。
- トラブルのほとんどは海外調達品。
- わかってたけど、どうしても流れやすい。
- コピーはだめ。
- 自分達で創造したモノの方が結果いい。
1流から3流の定義。
- はやぶさは2流だった。
- 想定外がおおかった。1流を目指していかないと。
- 1流は何事もなくおわるので評価されにくい。
透明性
- 客観的な評価。カプセル回収に別の研究グループをよんだ。
- 証人をつくることが、透明性をつくる
精度
悪魔もささやき
- 1回目の着陸のあと、引き返す案もあった。
- 挑戦することを諦めなかった
ゴールの明確さ
- ゴールは地球、イトカワは経由地
- ぶれないゴールがチーム全体をまとめていたのかもしれない
トラブルとモチベーション
- はやぶさをロストした時の話
- 周波数がわからない
- ひたすら手探り
- 電波が途切れる。経験からの推測、回転している
- 見つかるまでのチームのモチベーション
- 検討会を増やす。諦めない姿勢をみせる
- ポットのお湯をいつも朝替えていた。
はやぶさへの感謝、チームワークの話
最後の神頼み
- 2回もした。
- できる努力をし尽くした、自己点検。
- 運を拾うには、努力と、才能に恵まれないとだめ。
1番にこだわるNASAの話
現物主義?
- 目に見えるホンモノのすごさ。
- カプセルは実際にみた方がいい。
まとめ
- 結果的には根性?
- 運を実力に変える活動
- 高い塔を建てないと新たな水平線は拝めない。
感想
- すごいの一言。
- すごく情熱を感じた。自分のしていることに誇りをもって行動しているっていうのがすごく伝わってきたし、大変さより、楽しさが伝わってきた。
- プロジェクトメンバー内のいい空気を感じることができてよかった。
- はやぶさへの感謝、チームへの感謝が随所にあって、教授の暖かい人柄がみてとれた。
- もっともっと話を聞いてみたかったな。